202112月13日

【本当のイージス問題の幕引きに向けて】

 
今月、イージス・アショアに関する説明会が秋田市で行われることとなりました。
「イージスの問題は、もう過ぎた話」と受け流す人が少なからずいる中において、この説明会は大きな意味を持っていると思います。
 
当初進められていた秋田市新屋演習場へのイージス・アショアの配備は見送られました。そもそもとして、政府はイージス・アショアの配備自体も断念。とはいえ、防衛装備品の選定という視点からは「終わった」話であっても、政府と地域住民との関係性においては決して終わった話ではありません。
 
防衛省は、新屋演習場への配備を断念した際に住民にこのような約束をしました。
これほど地域を振り回したことを受けて「配備の計画から、断念に至る経緯をしっかりと説明する」と。
 
しかしその後、その説明は一切なされていません。
「コロナの感染拡大を受けて、時期を探る」との趣旨で、見送られ続けていましたが、感染が落ち着いてもなお、具体的な時期は示されていませんでした。
 
私は、振り回された住民に対する説明があって初めて、本当の意味でのイージス問題の幕引きとなると考えています。
 
先の衆院選挙で、私自身もこの件について、国会に戻って政府に強く働きかける約束をしました。
実際に国会に戻って直ちに然るべきところに働きかけを行いました。
その成果かどうかは別として、今月の末に秋田と山口で説明会が開催されることがアナウンスされました。
前進があったことは、素直に歓迎したいと思います。
ただ、その開催方法について、住民含め多くの方から疑問と改善の声が上がっています。
 
勝平コミセンではなく、もっと広く、多くの方が参加できる場所とすること。
加えて、山口県では5回もの説明会が企画されながら、秋田県では1回限りとなっていることから、十分な機会を設けること。地元では秋田が軽んじられていると受け止める声も聞かれます。
 
それらの要望を岸防衛大臣に直接問いかけたところ、
「え??なんで山口と秋田で回数が違うの?」とご存じなかった様子でした。
 
本件に関し、最も心を痛め、振り回されたのは地域住民です。
誠意が伝わる説明会が開かれること、それが全てです。
最後までしっかりと地域住民側に立って活動をしていきたいと思います。
 
写真は、選挙中に開催した勝平での個人演説会

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