昨年から、突如として世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。
この感染症は人が集うことによって拡散されることから、政府は、感染拡大が懸念された2020年春からライブハウスやフェスなどのお店やイベントに自粛要請をし始めました。
「感染拡大は望まない、しかし、私たちにも生活がある」
狭間で苦しむ音楽関係者の声が次から次へと私のもとに届きました。
音楽業界と政治を繋げなくてはと、日本が誇るトップDJ NOBUさんにご足労願い、菅官房長官(当時)に要請する場を設定。ライブハウス、音響、設備、アーティスト等、業界団体を持つ他の業種と違い、政府や政治との関わりが今までなかった人たちに、他の業界と同様にしっかりとした政府支援が行われるよう、強く働きかけました。その後、長官から「誰でもしっかりと支援が受けられる制度を作るので待ってほしい」という連絡を受け、いわゆる持続化給付金制度が誕生していきます。
また、このDJと政府首脳部との2ショットは大きな波紋を呼び、「Save Our Space」として多くの他のジャンルとも協調し声を広げていきました。
なぜ私がこんなことをしたかというと、ひとえに音楽が好きだから。
そして、永田町では音楽業界を支援しようとする動きが見られなかったから。
音楽に目覚めた高校時代、大きなレコードショップもない横手市で洋楽雑誌を読み漁り、テレビの深夜番組で情報を収集していました。デビューしたてのOasisに衝撃をうけ、Arrested Developmentでヒップホップの扉が開かれた後はBeastie Boys、Wu-Tang Clanと趣味は広がっていきました。大学時代は東京でライブに出会い、社会人になってから音楽の舞台はクラブへ。国会議員になってからも自分が好きなイベントやDJが来日したときは友人や妻と共に音楽に浸りました。子供ができてからは、家族全員で毎年フェスに参加していました。
音楽は、私の人生にとって共にある当然の存在。選挙期間中の今も、連日自転車と徒歩で市内を巡り体はへとへとですが、Alicia Keysの音楽で癒されています。
年金問題や外交問題など、国会議員であれば誰しも取り組む課題については、様々な角度で活発な議論が行われております。声が大きな大企業や大きな団体が抱える課題にも政治は取り組みます。
しかし、音楽業界のように政治との距離が遠かったり、政治からは重要だと考えられてない分野においては、700人近い国会議員がいながらも、取り組む人が少ないのが現実です。
どんな立場の人であれ、無視されていい声などありません。
コロナ禍によって音楽の火を絶やさぬよう今後もしっかり支援が届くよう頑張りたいと思います。
いまの政治から見えていない、ひとりで苦しむ人に寄り添って一緒に解決・改善に取り組んでまいります。
てらたまなぶ
下記、私が取り組んだコロナ禍における音楽業界への支援についての記事を載せておきます。
写真は、一番好きだったクラブ「womb」前にて