202109月14日

【母について】

先日、母が誕生日を迎え80歳となりました。
傘寿のお祝いに母のことを少し。
 
10年ほど前に突然白血病を発症し、私の結婚式にも出席できないほど状態は悪化。骨髄移植も年齢的に難しく、本人も家族も死を意識した大変な時もありました。
しかしその後、投薬治療が劇的に効果を発揮し、寛解、完全寛解、そして完治とみるみる回復。
今では大病した時期があったとは信じられないほど元気になりました。
 
出身は、横手市の浅舞。
瓦や土管を作る窯業、練炭業をしていた父・寺田栄四郎と母・文の間の長女(四姉妹)として生まれました。
 
私にとって祖父にあたる栄四郎は、私が生まれる前に亡くなってしまいましたが、生前の様子を聞けば、相当の政治好きだったようです。窯業、練炭業で家計を懸命に支える最中、行政から不当な取り調べを受けたことを契機に政治の世界に飛び込み、町議、市議、県議と歴任。
ただ、落選経験も多く、知人の選挙での選挙違反で問題になったりと、波乱万丈の政治人生だったようです。
ちなみに所属政党は自民党で、県連幹事長になるのが夢だったとか。最後は戦後の大政治家、三木武吉の秘書も務めておりました。
 
その後、働いていた婿養子である夫・典城(旧姓小原)も、横手市長として政治の道に入ることになり、再び政治の世界に巻き込まれることに。挙げ句の果てに、息子の私まで政治の世界に飛び込んだものですから、母が背負った苦労たるや想像を超えるものがあると思います。
誕生日を機会に、母が人生の中で関わった家族の選挙回数を数えてみたところ、ゆうに20回を超えておりました。
 
母は、自らは選挙に出ることはありませんでしたが、一貫して社会的な問題意識を強く持ち続けています。
ジェンダーのこと、環境のこと、地域のこと、国政から市政まで様々なことに疑問と意見をもって、その疑問を解決するために努力しているようで、80歳となった今も、自分のiPhoneやiPadでFacebook、Twitter、YouTube、LINE、Zoomを駆使する姿は、なかなかのものです。
 
苦労の絶えない人生ながら、いつも家族のことを考えてくれる母には感謝しかありません。
私は、ようやく親孝行をできる年齢になりつつも、どのように孝行すべきかわからないまま、日々駆けずり回っておりますが、懸命に今の職責を果たすことが僅かながら親孝行にも繋がると信じ努力したいと思います。
 
母、これからも健康で長生きをしてください。
信念を持ち行動し、敬虔なクリスチャンでもある母。
いつか、エルサレムとベツレヘムに一緒に行きましょう。

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