202105月19日

【入管の信頼回復を】

いま目の前で議論していた入管法が実質廃案となった。
審議中の法案が突如として廃案扱いとなることに正直驚いている。
ただ、廃案にすることにした与党の判断に違和感はない。
それほど、現状の入管の信頼は乏しく、提案された法案には難が多かった。
 
スリランカ人女性が亡くなった件は、入管が法で定められた取り扱いすら行っていないばかりではなく、人道的に許されないような取り扱いをしていたのではないかという、強い疑念を抱かせた。その上に、取りまとめられた中間報告は「お手盛り」との指摘がなされるほど、客観性を欠いていた。それは表沙汰になっていないが、与党議員の中でも強く指摘されていた。
 
動画の質疑でも指摘した通り、執行機関たる入管自体の信頼が失われていたならば、どのような法律であっても任せるわけにはいかない。
だからこそ、入管の信頼回復が全てのスタートだと思う。
今回の死亡事件の実態を包み隠さず明らかにし、その問題点の解決から始めよう。
 
「在留資格がないのだから」という理由で、なかば何をしてもいいかのような実態があるのかもしれない。そして、残念ながら、そのような実態を擁護する意見があるのも事実。
でも、我が国を含め、多くの国は難民を救うための仕組みであったり、難民ではないが人道的に在留資格を与える仕組みを整えている。それが、国としての責務であるからだ。
 
その責務を適正に遂行するように、執行機関の入管の信頼を回復することと、適正な仕組みが整うよう今後も与野党でしっかり議論を重ねたい。
 
質疑動画のダイジェストはこちらからご覧いただけます。
https://www.facebook.com/teratamanabu/videos/507626483618014

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