自民党の宮崎議員が申し出たことで話題になっている男性議員の育休の是非、賛否両論が渦巻いています。
議員であっても父親だ、育休賛成!
休んでも歳費が貰えるのは不公平、反対!
議員は時間のやりくりが柔軟なんだから不要!
閉会中に育休すればいいじゃないか!等々。
この賛否両論の根底には、男性の育休の意義についてズレがあるように思います。
私自身は落選中に念願の第一子を授かり、無職だった故に育休どころではなく、一年間びっちり育児に専念しました(後半は妻が働き主夫でした)。その経験からすると、子育ての大変さは「入浴」や「オムツ替え」等の部分部分の作業ではなく、子育て総体としての「子供から一時も離れられない」というところにあるような気がします。特に生後3ヶ月ぐらい迄の初期段階、3時間おきに起きては泣くあの頃、起きてる時も寝ている時もずっと一緒で、常に気を張って子を見守り世話をする身代わりなき責任。「少しでもいいから子を気にせず寝たい」「少しでもいいから一人で外で気分転換したい」そう想いながら初めての育児に気負いつつ悪戦苦闘することこそ、子育ての本当の大変さだと思いました。これは、私が働きながら「育児参加」して「イクメン」と呼ばれる感じで「手伝って」いたら到底理解出来なかった感覚です。
だからこそ、生後3ヶ月迄の初期段階、男性がまとまった期間育児に専念する「育休」は必要だと思います。時々手伝うのではなく常に側にいる形で専念をする。そして、その大変な時を共に乗り越えれば、その後も男性は自然と子育てすると思います。そして、男性が初期段階で子育てに浸ることで子育てのコツを掴み、職場復帰した後でも「何をすればいいのか」をその時その時で自発的に掴むことができるようになると思います。
さて、議員はこの一般的な考え方に沿うかどうか。
それは、議員であろうとも父親には変わりないので、初期段階に同じように共に過ごすことは大事だと思います。
あとは、制度的に工夫し、いかに理解を得るかだと思います。
今回の宮崎議員の申し出は議論を呼ぶ一石を投じました。
私自身、もし第二子が出来たとすれば、彼のように公にしないまでも新たな子育ての喜びと大変さを享受すべく、共に過ごす知恵を絞ると思います。
写真は当時生後5ヶ月のチビと、愛用していたババスリング。