202410月15日

【第一声】


皆さん、おはようございます。

まずは平日の朝早い時間からこのように足を運んでくださいましたこと、心から感謝申し上げたいと思います。

私が選挙に出るのは8回目になります。様々な選挙がありましたけれども、今回この場に立つにあたって、20年前の一番最初の選挙をよく頭に描くことが多かったです。あの時抱いていた気持ちというものが今回とても似ているからこそ、20年前、当時27歳だったんですけれども、おそらくこの場に立って皆さんに訴えていたその記憶が今蘇ってきてます。
あの時考えていた、思っていた気持ちはすごく素朴で、純粋なものでした。まさしく今と同じ政治を変えたい、そういう思いで20年前、この場に立って、皆さんに訴えたのが私の出発点だったと思います。

今回も同じ気持ちを心の中で強く抱いてます。もっと具体的に言うと、国民の皆さんと政治の信頼関係というものをもう一回ちゃんと作り直したい、そういう思いがこの選挙に臨むにあたって、自分の心の中にあります。
先ほどもいろいろお話がありました。自民党の裏金の問題がありました。この問題、改めて説明する必要はないと思いますが、皆さんが物価高で苦しんでいる一方で、自民党の約100人近い国会議員が、少なくとも5年間に約5億円の裏金を作って、中には飲み食いをした人もいるでしょう、中には自分の引き出しにしまって税を逃れた、そういう疑いを持たれた方もおりました。

私はまず、同じ国会議員として、ぜひ国会でしっかりとこの真相を説明してほしいと願っておりましたが、残念ながらその思いが果たされることありませんでした。国会で用意された政治倫理審査会に、その100名の方々の中で出席をして自ら説明したのは、ほんの10名程度です。全く説明責任は果たされませんでした。
そしてまた党が下した処分というものも、非常に身内に甘いものでした。処分を受けたのは約半数程度。処分を受けなかった方々の中には、裏金の額が500万円近い方もいました。約半数くらいの方々が、何もなく全くもって無罪放免という甘い処分が下された、それが今回のことでした。

そして、もう一つ、この選挙に臨むにあたっての態度です。
最近になって、一部で、自民党は所属議員を非公認にすることで厳しい態度に出た、そういう報道もありました。しかし、実際は、裏金額が2000万円にものぼるような派閥の元幹部の方も公認をされ、ほとんどの裏金議員が公認候補としてこの選挙に臨むことになりました。結局のところ、裏金問題なんてなかったかのような選挙への向き合い方です。

あまりにも常識とかけ離れてると、皆さん思いませんか。
本来であれば疑惑をかけられた方、全員が進んで手を挙げて政治倫理審査会での説明をすべきだと思います。
本来であれば裏金が判明した全員の議員が党内で厳しい処分を受けるべきだと私は思います。
本来であれば誰一人として裏金を作った人間を公認することなんてできるはずなかったんです。
しかし、その当たり前の判断が、今の自民党はできなくなってるというのが現状だと思います。

なぜこの期に及んで、ここまで皆さんの感覚とかけ離れた態度を彼らは取り続けることができるのか。

いろいろな理由はあると思いますが、私は答えは1つだと思うんです。この10年いろんなことがありました。森友の問題、加計の問題、公文書を偽造したこともありました。カジノの業者からお金をもらって政策を歪めたこともありました。例を挙げればきりがありません。
ただ、それでもその後の選挙で自民党は勝ち続けてきたんです。何をやっても選挙で勝てる。その成功体験が、今回も、新総理が誕生すれば、そのご祝儀相場に乗っかってこの選挙を乗り越えていけるという国民の皆さんを見くびった態度に現れてきたのだと私は思います。

言い換えれば、皆さんと正面と向き合ってやることがもうできなくなってるんです。
今回の裏金の問題、そしてその裏金の問題に対する対応の仕方ではっきりしたじゃないですか。

今の自民党は、もはや国民の皆さんに背を向けることに対して、何のためらいもなくなっています。背を向けることに何のためらいもないからこそ、今国民の皆さんが一番苦しんでいる物価高対策にも、何一つ有効な手立てを打てず、放置をし、そしてまたこの秋田を含めた地方がどんどん衰退するにもかかわらず、東京だけが伸びてきたのがこの10年間じゃないですか。

私はこういう政治を変えたいんです。国民の皆さんに背を向けた政治、国民の皆さんから信頼を得ない政治は何一つ物事を進めていくことができないということを、しっかりと今回の選挙で、私たちは示す必要があると思っています。今回の選挙は、国民の皆さんが選挙を通して裏金問題にしっかりとしたケジメをつける選挙だと思ってます。

今回の選挙は、国民の皆さんに背を向けた自民党のその背中に厳しい結果を突きつけて、正面を向かせる選挙だと思っています。
今回の選挙で、政治と金の問題にきっぱりと決着をつけて、今皆さんが苦しんでいる物価高の問題、社会保障の問題、子育ての問題、地方の問題、産業の問題、そういうことに正面から取り組んでいく強い政治を作り出す大きなきっかけに私はしてほしいと心から願っています。

20年前に思った「今の政治を変えたい、信用される政治をしっかりと取り戻していきたい」、その思いを心の中に抱きながら、私に与えていただいたこの12日間、自分の足で歩いて、有権者の皆さんと正面から向き合ってご意見を受け、ご進言を承りながら、一生懸命自分の思いを伝えていきたいと思いますので、何卒今日この場にお集まりの皆さん、そしてまた皆さんの周りにいらっしゃる方々に多大なるご支援をいただくことを心からお願い申し上げて私の第一声としたいと思います。

一生懸命頑張って参ります。
どうかお力をお貸しください。
よろしくお願いします。

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