202107月26日

【人それぞれの日常】

例年、今頃は新潟に足を運びます。
年に一度のフジロックフェスティバルに参加するために。

秋田市を出発し、象潟の「秋田商店」で季節の岩牡蠣を食べ、はるばる6時間以上かけて新潟県の苗場まで向かいます。
そこには、日本各地から、中には海外からフジロックに参加するために10万人以上の人。

好きなアーティストのライブを体感するためのみならず、その場に身を浸すことに喜びを感じて毎年通う人も多く、私もその一人です。子どもと沢で遊んだり、一緒にゴンドラに乗ってみたり。
一年の全てをこの時のためにと、仕事の休みも、貯金もとっておく方が沢山います。
大雨が降ってびしょ濡れになったり、トイレに苦労したりと、快適とは言えない環境で、何もこんな山の中にきて苦労しなくとも、と訝しがるかたもおりますが、人それぞれの喜びが爆発している素敵な空間です。
今年は無事開催されるのか、心配が募ります。

人それぞれの喜びは、まさしく、人それぞれ。
その喜び一つひとつを楽しみに生きていくのが日常で、それらを我慢をしなければならないのがコロナ禍の最も辛いことだと思います。

今週末開かれる予定だった男鹿のロックフェス。
私と同じように、例年開かれる音楽の祭典に心を寄せていた県民は多数いたと思います。
緊急事態宣言下でも、まんえん防止措置下でもない秋田だからこそ、主催者はルールに沿う形で、感染予防対策を万全に準備をされていたと思いますが、感染拡大を心配する首長らからの要請で実質的に中止に追い込まれました。

なんら宣言が発令されていない地域のイベントがキャンセルとなり、国の補助制度にも助けられず、主催者側も大きな負担を抱えることに。

オリンピックは開かれるのに。
秋田より感染者が多い、宮城は観客を入れるのに。
そんな声が聞こえてきます。

コロナ禍が過ぎたのちに、再び日常が戻ってくるのか。
いま痛んだ経済や活動が、再開できるのか。

感染拡大には気をつけながらも、それぞれの活動がしっかりと持続可能な形で維持できるように、国は全力でサポートしなければならないと思います。
男鹿ロックフェスにも、支援適用ができないものか国と協議したいと思います。

大切なのは、かけがえのない一人ひとりの日常。
それを忘れずに役割を果たしていきたいと思います。

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