先日、新庁舎の建設に10億円追加して再入札を行う旨の報道がありました。
そもそも私は新庁舎の建設に反対していましたが、
この追加に関しては看過出来ない気持ちになりました。
このような大金を追加するにも関わらず、何ら市側から市民への説明はありません。
たまりかね、直接市役所に出向いて参りました。
以下、聴取をまとめたメモです。
【市役所新庁舎の件】
市役所担当課に行って参りました。
担当してくれた副参事の方は非常に丁寧に、かつ、予定時間を延長
以下の内容は厳しいものですが、一人一人の職員の方は懸命に努力
私の聞きたい事が多数に上り、また、担当レベルでお答え出来ない
私が問題意識を強く持った部分に「◎◎」マークを入れました。
【補強工事の選択肢】
寺)補強工事といっても過剰な補強もあり得る。何を基準としたの
市)補強工事レベルは国の基準(指導?)に基づいたレベルでお願
◎◎
寺)補強工事の見積もり額を提示した会社と、新庁舎の設計の会社
市)「補強工事に60億円の費用が必要」と市側に提示した会社は
➡市)結果的に同じ会社になった。
【部局分散化の弊害】
寺)大きな新庁舎を建設する理由に、各部署が分散していることに
市)市民の皆様が引っ越し、出産、入学、その他の際に、複数の建
➡寺)全来庁者の中で、そのように複数を回られる来庁者はどれぐ
【新庁舎の建設について】
・寺)予算額はどのようにして決まったのか?今まで貯めた予算あ
市)どちらとも言えず。最初200億円規模で見積もりがきたのを
寺)必要最小限の設備とは思えない。例えば吹き抜けとかはいるの
市)吹き抜けがないと、どうしても中央部が暗くなるため必要。
◎◎
寺)大きな地下駐車場を公用車専用にしているのは何故か。市民が
市)当初、地下駐車場に一般の方も停められるように考えていたが
◎◎
寺)大きな新庁舎を建てるのに、なぜ古い分館を一体化ぜずに残す
市)将来職員が減った時に、新庁舎にスペースが生まれる。そこに
➡寺)補修工事をして分館を残すぐらいなら、新しく建てるところ
市)将来的に新庁舎に空きがでないように分館を残す判断を市側は
➡寺)新たに生まれる分館の補修費用は?
市)手元になし(調べて下さる様子でしたが、時間の関係上、当方
【10億円の追加費用】
寺)積算根拠は?
市)資材、労務費の高騰(資料拝受。それ以上は専門的な知識無く
◎◎
寺)その追加費用10億円の財源は。
市)資料に「2月議会で決めた継続費の範囲内で執行する。落札価
寺)ということは、具体的に何を削るかは決まっていないのか?
市)決まっていない。
寺)新たに追加する10億円を、その他事業費30億円から捻出出
市)大変です。
◎◎
寺)追加することに議会の了承は必要か。
市)2月議会で承認して頂いた全事業費130億円の範囲で行うの
◎◎
寺)予算を10億円増やすのではなく、再設計などをして予算内で
市)担当レベルではお答えは難しい。
以上、聴取概要を列挙しました。
重ねて申し上げますが、担当の方は非常に親切に丁寧にお答えくだ
このような勤勉な職員の方が質問に窮するような判断をしている責
こんな責任者に納めた税金が使われているかと思うと、色々考えて
今日、分かった範囲でも以下の疑問を持ちました。
・耐震工事と新庁舎の見積もりが同じ会社という疑問。
・分館の存置のような理解に苦しむ統合。
・地下駐車場に象徴される職員優先と思えてしまう配置。
・追加10億円の積算根拠はあるが、その実効性への疑問。
・10億円の財源の不明確さ。
・追加費用の財源となる、総事業費130億円の大雑把さ。
・議会の審議を経ずに入札を行う姿勢。
・追加費用を回避しようと議論した形跡の有無。
多くの市議会議員の皆さんは、このような疑問を解決して予算案に
市側には再度疑問を投げかけたいと思います。